【第4号】「調子はどう?」「元気かい?」「お変わりないですか?」

列に並んで待っていたら、あなたの前に別の人が割り込んできたとします。

その時、読者のみなさまはどう感じますか?

「なんで急に割り込んでくるんだ!」と思うのが普通ですよね。

これは「自分視点」です。
自分に「目」がついている以上、自分の視点で物事を見るのは当たり前のことです。

一方で、一瞬戸惑いつつも、
「何かこの人は割り込まなければならない理由があったのかな」と考えるのは「他者視点」です。

自分の感情や都合から離れてみることは、「相手の立場になって考える」ことにつながります。

そして、相手の視点になってみると、不思議と怒りが軽減されるのです。
今ほどの例でいえば、「急いでいるんだな」とか「余裕がないんだな」など、といたわりの気持ちすら出てきます。
その上で、相手にひと言声をかけるだけでも、相手への伝わり方は違ってものです。

 

「愛」という言葉は抽象的で、それゆえに人によって解釈の異なるものです。

「愛」というと、その相手のことを誰よりも想い、尽くすイメージがあります。
しかし、そういう「愛」に限って、その相手が自分から離れていったとき、恨みや憎しみに変わったりします。

「こんなに愛していたのに、なぜあの人は…!」

気持ちは理解できます。
しかし、自分の感情に執着している…という点では、「自分本位」です。

もし「愛」という言葉に定義があるとすれば、
それは、「自分の執着を手離し、相手に思いを馳せる」ということなのかなぁ…と最近思ったりします。

自分も確かに苦しい。辛い。悲しい…。
しかし、そんな自分の感情はいったん横に置いて、相手の気持ちになってみることで、
「辛いのは相手も同じなのかな…」と、許す気持ちが生まれ、自分の苦しみも軽くなります。

 

もし「大人になるとは?」という言葉に「解」があるとすれば、
「自分中心」から離れて、周りのことを思いやれるようになることなのかなぁ…と最近思ったりします。

「自分の思い通りにならないと気が済まない」
「誰も自分のことを分かってくれない」
「なんであの人はいつもこうなんだ」
「周囲に感情をぶつける」

という、自己中心的な発想でいるうちは、まだまだ「子ども」だと思います。
(そんな筆者もまだまだ「子ども」ですが…)

そんな「子ども」同士がぶつかれば、当然争いになり、不協和音が生じます。
ですが、「大人」同士であれば、協力、改善、成長が生まれます。

今、世の中で争いが絶えず、組織で不協和音がいたるところで聞こえるのは、
「子どもな大人」が圧倒的に多いからかもしれません。

一方、他人のことを自分ごととして考えられる「大人な」組織やチームは、やはり一体感があって強いです。

人間である以上「自分本位」はなくなりません。
でないと、生きていくことはできませんから。

ですが、「自分は『自分本位』『自分視点』である」ことを自覚して、
「相手本位」「他者視点」を意識していくことで、
自分も周囲の人も良い方向に向かっていくのかもしれません。

◆今日の質問
「調子はどう?」「元気かい?」「お変わりないですか?」

◇解説
今日からできる「他者視点」「相手本位」の、
「愛ある大人の質問」です。

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