【第5号】プレゼン力

「あなたの強みは何ですか?」

と聞かれた時に思うこと、

それは「プレゼンテーション力」にあると感じる。

もっと平たく言えば「相手に伝わるように、わかりやすく伝える力」のことだ。

 

小さい頃からそうだったわけではない。

小学校の頃はいわゆる「赤面症」だった。
先生から指されると、顔を真っ赤にして涙を浮かべながら国語の文章を読み上げていたものだ。

いわゆる「自意識過剰」で、人前で話すことは不得意だった。

 

また、「人の話を聞き、理解する力」も乏しかった。(いわゆるデキの悪い子です)

小学校2年生の通知表では、
「栄木君は、人の話を聞かず馬耳東風でトンチンカンなところがあります」と、
担任の先生からボロカスに書かれていた。
(今でも妻から「人の話聞いてないでしょ!」と言われる)

 

しかし、今思えばここに「プレゼン力」のルーツがあったように思える。

「つまらない」「理解できない」と感じた話は一切耳を傾けない一方で、
自分が「面白い」「わかる」と感じた話にはとことん聞き入る…そんな少年だった。

だから授業も、「先生の話が面白いか / つまらないか」
「わかりやすいか / わかりにくいか」で聞くか聞かないかを仕分けていた。

どんな授業であろうと、朝会の校長先生の話であろうと、真剣に聞いている同級生を「すごいなー」と思いつつ、
「自分はそうはなれないなぁ」といつも心の奥底で思っていた。

 

「三つ子の魂百までも」

大人になってもその癖は直らない。

つまらないと感じる話し手に対して、
「時間泥棒!」「時間を返せ!」と腹立たしくなる一方、

「なぜ、この人の話はつまらないんだろう?」
「この人の話のどんなところがつまらないのだろう?」

と、「伝え方」について考えるようになった。

 

一方で、「自分が話すことで、相手に『つまらない』と思わせてないか?」と、
人の振り見て我が振りを見直すようにもなってきた。

 

自分にとって「面白いと感じる話」と「つまらないと感じる話」の差はいったいどこにあるのだろう?

 

そんな中、出てきたキーワードが「相手視点」だった。

自分にとって「面白い」「わかる」の代表例は、池上彰さんジャパネットたかただ。

話が面白い人ほど、「どうしたら目の前の相手が理解してくれるか?」ということを考えて話している。
だから、その相手に合わせた「たとえ話」や「表現」を使おうと工夫している。
また、話が冗長にならないよう「端的」で「平易」な言葉を使っている。
だから、イメージが湧く。
そして、イメージが湧くから、心が動く。

 

「プレゼン講座」とか「話し方学校」とかに通ったんですか?
と聞かれることがあるが、一切していない。すべて自己流だ。

しかし、「どうしたら伝わるか?」ということをいつも考え、
「わかりやすく伝えるためには?」とアンテナを立てていることは確かだ。

たとえばテレビ番組でも、内容もさることながら、映像や言葉の表現方法に関心が向く。

 

相手が違ければ、伝え方も異なる。
また、伝え方一つとっても、人によって伝わり方や受け取り方は違う。
だから、100点満点のプレゼンはないと思う。

しかし、「聞き手が何を知りたいのか?」「聞き手が何に困っているのか?」を想像し、
「どうしたら伝わるか?」をあれこれ考えるのは面白い。

そして、自分がそうだったからこそ、人に何かを伝えるときは、
わからない人の立場になる
デキない人の立場になる
初めての人の立場になる

という「初心」を忘れないようにしている。

「どうしたら伝わるか?」
「プレゼンの旅」に終わりはない。

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