【第9号】たがみ酒店

日本酒好きな私。辛口ではなく、芳醇でフルーティな感覚の日本酒が好みだ。

福井県の日本酒「梵」で、フルーティ系の日本酒に目覚めた。

ほかにも、三重県の「而今」、栃木の「鳳凰美田」、青森の「六根」、山口の「獺祭」「東洋美人」、秋田の「雪の茅舎」なども香りふくよかだ。

 

私は、そんな日本酒を求めて、近所の「たがみ酒店」によく訪れる。

酒造会社は、信頼のおける酒屋にしか日本酒を卸さない。

その点、たがみ酒店は、茨城では最も信頼されている酒屋の一つだろう。

とにかくたくさんの日本酒が置いてある。

 

「たがみ酒店なら、新しい発掘があるかもしれない」

私は、店員のおばちゃんと顔なじみだ。

「あら、いらっしゃい」

「おすすめありますか?」

これが、合言葉だ。

 

おばちゃんは、いつもルンルン気分で日本酒コーナーに案内してくれる。私の好みはわかっている。

「今日はねぇ…、これおすすめ。
これ、ほんっとおいしいのよ。口の中でフワーっ!て香りが広がって、味も上品!」

「じゃあ、それください。」

おすすめのままに1本購入する。

 

“たがみのおばちゃん”のすごいところは、決して各日本酒の文句を言わないところだ。

どんな形であろうと、必ず褒める。しかもおいしそうに表現する。

 

だが、これだけ付き合っていると、“ハズレ”もつかまされることもある。

だから最近は、表現の“内容”でなく、表現の“リズム”や“語気”で品定めをするようにしている。

“間”が長すぎて、歯切れが悪い時は、“スルー”する。

 

「この日本酒はどうですか?」

「う~ん…、これはねぇ…、なんていうか…、そう、シャキっとした感じがして私の好み!!」

 

そんな時は購入しない。

 

「これはどうですか?」

「これ、ほんっとやみつきになるから!この酒蔵にハズレはない!絶対ないから!ワイングラスで呑むとおいしいのよ!」

 

そんな時は「即買い」だ。

うん、確かにうまい。

こうして、また“たがみファン”になる、今日この頃であった。(完)


↓この日(2月28日)薦められた日本酒はこちら。

「何度も通いつめて、やっとこの酒蔵さんから卸してもらったのよ!フルーティでさっぱり!」という「一歩己(いぶき)」

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