【第12号】成長とは?

「コーチングは、まずは『対話の流れ』を理解することが大事です。
うまくやろうとせず、まずは台本を読みながらやってみてください。」

コーチングの関連の研修を実施するとロールプレイングの際、このような案内をします。

若手社員
課長
部長

実は1番うまくいかないのが「部長」です。
会社にもよりけりですが、職位が上がれば上がるほど、なかなかうまくいかない印象があります。

ロールプレイを見てみると、
台本どおりにやらず、自己流に走って質問をしてしまったり、
状況を聞く質問ばかりして、「それってこうした方がいいんじゃないですか?」と課題解決の提案になってしまうことがよくあります。
どうも難しく考えてしまう傾向にあると感じます。

もしかしたら、

「自分は今さらこんなスキルを覚えなくてもいい」
「自分には自分のやり方がある」
「型通りやるのは抵抗がある」

というような、「プライド」が心の奥底で邪魔をしているかもしれません。
(筆者自身が、その典型なので心情は理解できます…)

 

今回の件に限らず、「プライドが可能性を妨げている」と感じる場面には多く遭遇します。
ここでいう「プライド」とは、養老孟子先生の著作でいう『バカの壁』のことです。

「それってこういうことでしょ」
「自分はこのくらい知っているよ」

そんな「頭」での理解が、「真」の理解の妨げになったりします。

仕事やスポーツでいえば、
異業種や他競技から貪欲にナレッジを取り入れようとする人もいれば、
「お山の大将」になってしまっている人もいます。

「自分たちの業界・競技を、よそ者に理解できる訳がない」
「自分が何十年も苦労して積み上げたものが、そう簡単によそ者に理解できるはずがない」

確かに一理あります。

しかし、その成功体験や積み上げが、時に「固定観念」になり、
異業種や他競技・他者から学ぶ機会を逸してしまうことにつながります。

しかし、常識を覆しイノベーションを起こすのは「内部」の人間ではなく、「よそ者」だったりすることはよくある話です。
それは、固定観念や常識に囚われていななく、一歩引いた目で物事を見ることができるからです。

「郷に入っては郷に従え」

これもまた一理あります。
ただし、従い過ぎてしまうと、やがて染まってしまいます。

どの組織や業界でも、「染まらない人」は強いと感じます。
なぜなら、染まる方が「多数派」に身を委ねることができ、居心地がいいからです。
多数派になるメリットもありますが、いざという時に主体性やリーダーシップは発揮されにくいとも感じます。

「染まらない」というと、意固地だったり、偏屈になることを想像するかもしれませんが、
ここでいう「染まらない」とは、他者から吸収しつつも、
それに心酔傾倒せずに、一歩引いた感覚を持っていることを意味します。

◆今日の質問
「成長とは?」

◇解説
常に一歩引いた目で自分を認識し、伸びしろを自覚し、学び続けること。

そう捉え、筆者自身も学び続けたいと思う今日この頃です。

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