【第19号】どうしたら自己認識力が高まるのか?

前回のコラムで“自己認識”をテーマにしましたが、
反響がありましたので、今回は “自己認識パート2”と題してご案内します。

自己について明確に認識している人は、以下の特徴があると研究で示されています。
・自信がある
・創造性がある
・適切な判断を下せる
・強い人間関係を築ける
・コミュニケーション能力が高い
・嘘をついたり、だましたり、盗んだりする可能性が低い
・仕事のパフォーマンスが優れ昇進しやすい
・有能なリーダーであり、その部下の満足度は高い
・会社の収益向上にも貢献している
(参考文献:ダイヤモンド社・ハーバードビジネスレビュー)

これはもう、いいことだらけですね!
ビジネスだけでなく、教育やスポーツの世界にも置き換えられそうです。

◆今日の質問
「どうしたら自己認識力が高まるのか?」

◇解説
KODO ISHIN通信18号で、自己認識力を高めるには、
経験を通して自身を振り返ること(内省)の習慣が大切と申し上げました。

確かにこれは自己認識力を高める上では必要条件ではありますが、十分ではありません。

例えば、採用面接を受けに来たAさん。
「自分とは何か?」ということについて考える習慣はありました。
ただ話してみると、どうも自分の考えに酔いしれている印象を受け、
「あまりにも世の中のことがわかってないな」と感じることがありました。
つまり「自分から見た自分」と「他者から見た自分」に大きな隔たりがありました。

自己認識力を高めるためのもう一つの要素は、
「自分はこういう人間だ」という視点に加えて、
「他者から見た自分」(=外面的自己)を自覚することです。

例えば、最近、大谷翔平選手がホームランを量産しています。
しかも二刀流にも関わらず、全試合出場しています。(2021年5月3日現在)
ケガに泣いた昨年から比べたら大きな進化です。

監督から見た大谷選手は「練習のしすぎ」に映ったそうです。
監督は、オーバーワークになりパフォーマンスの低下につながるのではないかと考え、
大谷選手に練習をなるべく控えるように伝えたそうです。

大谷選手はインタビューで「最近は練習でバットをなるべく振らないようにしている」と答えていました。

「練習量がモノをいう」という常識でとらえたら一見考えられないフィードバックです。

このやりとりで筆者が感心したのは、
1, 監督が「観察力」に優れていたこと
2, もともと自己認識力の高い大谷選手が、他者からのフィードバックに耳を傾け行動を改善したこと
にあります。

多くの人はフィードバックを恐れます。
自分に対して目を背けてきたのならなおさらです。
時にショックを受けたり、自尊心が傷つきます。
そして、自分の行動を変えるどころか、相手を憎むことさえあります。

では、自己認識力の高い人は、なぜフィードバックを受け入れられるのでしょうか?

それは、”新たな自己との出会い””他者理解”につながると捉えているからです。

「あぁ、そういう意見もあるんだな」
「目の前の相手は、こういう価値観をベースに意見を伝えているのかな」
「あ、そこは自分でも気づかなかったな!」

自己認識が高ければ、客観的に自己を捉えることができます。
こうして自己理解がさらに深まり、自己成長につながっていきます。

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