【第26号】「何を想念するか?」

いきなりですが、こんな場面を想像してみてください。

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もし、酸味の強いレモンを思いっきりかじりついたら?
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いかがでしたか?
口の中から唾液が多く分泌された…という方もいるのではないでしょうか。

実際食べていないのに、想像するだけで体に反応が生じるのは不思議ですね。

これは一つの例ですが、
私たちは何かを思い浮かべるだけで、脳内で様々な神経伝達物質を分泌しています。
これは「脳内ホルモン」とも呼びます。
ドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリンなどは有名ですね。

脳内ホルモンは、少なくとも 100種類以上あり、それぞれ異なる機能を持っているそうです。(まだすべては解明されていません)
そして、どの脳内ホルモンも人間が生きていく上で必要ものになります。

つまり、レモンの例のように、私たちは何かを想念する度に様々な脳内ホルモンが分泌され、
私たちの体に直接影響を及ぼしているわけです。

◆今日の質問
「何を想念するか?」

◇解説
例えば、思い通りに成果が上がらず、あなたは周囲から酷評されているとします。
しかも、自分だけ責められている状況です。

そのとき、読者のみなさまだったらどんな気持ちになりますか?

「なぜ自分だけ?」
「他にもいるはずでは?」
「周囲の人間は自分のことを棚に上げてないか?」
など、やるせない気持ちになったり、理不尽に思ったりするかもしれません。

人はこのようにネガティブ感情になったり、ストレスを感じると「ストレスホルモン」とも呼ばれる「コルチゾール」「ノルアドレナリン」などを分泌されます。

コルチゾールやノルアドレナリンは、ストレスから身を守ろうとするホルモンで、それ自体が「悪」というものではありません。

コルチゾールは、体全身の色々な臓器に作用して、糖質や脂質、タンパク質などの代謝に影響を与えたり、血糖をあげたり、体の炎症やアレルギー反応を抑える働きがあります。
ノルアドレナリンは、血流を弱め出血を最低限に抑える働きがあります。
(狩猟民族が獣と戦うというストレスがかかった場面を思い浮かべるとわかりやすいです)

問題なのは、「慢性的に」ストレスに感じると、これらのホルモンが「過剰に」分泌され、
様々な代謝のバランスが崩れたり、各臓器に血液が十分に行き届きにくくなり、体のバランスが崩れ始めるということです。

誰かのせいにしたり、不満に感じたり、不安に思ったりすることは人間なら誰しもありますし、
これが「人としていけないこと」とここで申し上げるつもりはありません。

ただ一つ言えることは、他責思考などネガティブな想念を抱き続けると、
結果として「自分の首を絞めてしまう」ということです。

自分の思い通りしようとすればするほど、思い通りにいかなかった時にストレスに感じ、
やがて心身のバランスを崩し自滅への一途を辿ってしまうということが「真実」ならば、
「その逆も真なり」です。

つまり、思い通りにいったら感謝、あるものに感謝、そして他人を思いやってみることです。
セロトニンやオキシトシンなど「幸せホルモン」が分泌されます。
一方、理不尽な出来事に遭ったら、周囲を責めるのではなく「この経験から学べることは何か?」と、
自分の中に「伸びしろ」を見出してみてはいかがでしょう。
コルチゾールやノルアドレナリンの分泌も適量で収まります。
それが結果として、緊張感と弛緩の程よいバランス状態を生みます。

何を想念するかはその人の自由ですし、
他人からとかく言われるものではありません。

ただ、何を想念するかによって、自分の首を絞めてしまうこともあれば、
自分をより良い状態にすることもあるのは確かです。

脳内ホルモンの分泌が、それを私たちに教えてくれています。

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