【第40号】創発の生まれやすい組織とは?

読者のみなさまは「創発の生まれやすい組織」といえば、具体的にどこを思い浮かべますか?

筆者は真っ先に「Google」を思い浮かべます。

「でも、それは働いている人が優秀だからじゃない?」

そう切り返されそうです。

ですが、いくら働いている人が優秀でも、
組織の上に立つ人がポジションパワーを振りかざして権力だけで支配したり、
自分より立場が下の人に対して聴く耳をもたなかったらどうなるでしょう?

きっと持ち味は十分発揮できず、言いたいことも言えず、創発は発揮しにくいでしょう。

「言えない組織に発展はない」

そう言い切ったのは、青山学院大学駅伝部の原監督です。

小集団であろうと大組織であろうと、まずは思ったことを何でも言い合える関係が、大切ということですね。

そうなると次に出てくる疑問が、

「『なんでも言っていい』ということは、身勝手な発言も許される…ってこと?」

となります。

ネットの投稿を見ると、誹謗中傷的なコメントも散見されます。
言いたい放題言っては、誰かが傷つくし、関係が悪化することもありえます。

「何かを言って関係を悪くさせるくらいなら、あえて言わない方がいい」
「自分から関わって、面倒ごとに巻き込まれるくらいなら関わらない方がいい」

これが現代に生きる人の本心に感じます。

ただその結果として、人間関係のトラブルが相次いだり、
犯罪の温床を生んだりするなどの悪循環に陥っているように感じます。

ここで大事になってくるのが、
「相手を尊重しつつ伝え方に配慮して、自分が思っていることを言う」
自他共に尊重する考え方です。
「アサーション」の考え方にも通じます。

ここに、「こう伝えたらうまくいく」というようなマニュアル通りの答えはありません。
受け止め方、解釈の仕方は十人十色、千差万別だからです。
だから人間関係は簡単ではありませんし、面倒も付きまといます。
(筆者も、過去何度も地雷を踏んだことか…)

ですが、その面倒ごとから逃げずに正面から向き合って人を尊重しつつ、
人と関わっていこうとする人が、良い人間関係を築いていけると感じます。

そんな人の集まりが「言いたいこと言い合える」ようになったら、
きっと「創発の生まれやすい組織」になるでしょう。

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