【第2号】「朝のゴミ拾い」 (株)KODO ISHIN 栄木

私の行動維新、それは「朝のゴミ拾い」です。              

朝、ビニール袋を持って、30分~1時間かけて近所をぐるっと一周します。
ボランティアでも、慈善活動でもありません。

自分にとって「トク」を感じるのでやっています。完全に自分のためです。
 

なぜ、こんなことをやろうと思ったのか?


「人間として強くありたい」


仕事で行き詰まって自分を不甲斐なく感じた時、強くそう思ったからです。
 
「得たい、指名されたい、儲けたいから約束を守る。
 利益にならない約束は、どこか軽視する…。」

そんな心根であった当時の私にとって、


「本当に強い人間というのは『無』との約束を果たせる人間だ」

というある本のフレーズは、私の心にグサッと刺さりました。


「無との約束」とは、それをやっても給料が上がる訳でもないし、
他人からの評価が上がる訳でもない…
自分の納得感、ただそれだけのために自分が決めた行動をやり続けることです。

そこで思いついたのが、「ゴミ拾い」です。

路上に落ちているゴミを拾うことは、何の儲けにもなりません。
会社の評価も上がりません。
やり続けてもゴールはありません。
ただ、一見やっても意味がない「無」という点ではわかりやすい行動でした。


最初は、本当に「無」に挑むつもりでは始めましたが、ほどなく「ゴミ1つに気づく→行動を起こす→拾う」という行為は、仕事上の基本的な行動と相通じるということに気づきました。


それは、「気づいたことに対して行動を起こす」ということです。

効果はてきめんでした。

自ら気づく…という「主体性」
自ら行動を起こす…という「実行力」はみるみる高まったのを実感します。

自身の仕事がうまく回り始めたのも、この時期からです。 
 
私の“ゴミ拾い”へのこだわりは、1つのサービスを生み、それがテレビでも取り上げていただくに至りました。

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私にとって、ゴミ拾いの目的は、「人として良いことをやりましょう…」ということではありません。

仕事で成果を上げる上で必要な「主体性」と「実行力」の強化。
そして、損得勘定に囚われず行動を起こす「人としての心」を育むことにあります。
それが結果として、お客様との信頼関係を高めることを実感しています。


そして、8年経った今もなお、ゴミ拾いは続けています。
ただ、その目的は今までとはちょっと異なります。

「ちょっと成果を出しているからといって、あまり調子に乗るなよ」

「ゴミ拾い」は自分で自分の頭を叩くつもりで実践しています。
なぜなら、「自分が努力したから成果を上げたんだ」と驕り高ぶった瞬間に、凋落が始まることを実感しているからです。

冷んやりした冬の朝、足元に落ちているマスクやたばこの吸い殻を手で拾う度に、「初心に帰る」感覚があります。


まだまだ自分は弱い人間です。
いまだにゴミ拾いに出かけるのも、ゴミ1つ拾うにも葛藤がありますから。
ただ、それでもゴミ拾いに挑み、ゴミ拾いを続けている自分は、少しは人として強くなったのかな…と感じています。

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